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2013/05/26

ポピー畑

Popy よく通る道でも、ある日突然にまったく違う顔を見せることがある。山間をカーブしながら走ってきて、急に視界が開けたと思ったら、そこは一面、ポピーの花で埋め尽くされていた。「ガラじゃないなあ」なんて思いを押し殺して、勇気をだして車を停め、カメラを取り出した。さっき追い越してきた大型スクーターがエンジンを唸らせて追い越して行った。我に返ると、停まっているのは、私一人だけで、みんなどこかへ向かって急いでいるかのように、わき目も振らずに走りすぎていく。「ちょっとちょっと、これ見てよ。なんのために咲かせてると思ってるのさ。」そんなことを心の中でぼやきながら、ため息を一つ。「停まるってことは、必要だよ。特に現代人には。」停まることは、遅れることじゃない。時間は、あらゆる方向に動いているんだから。この一本のポピーが風に揺れているのも、ここを時速60キロで駆け抜けるスクーターも、神様から見たら、まるで変わりはないんだろうから。

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