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2012/02/22

神の言について

 「時間が一度たりとも侵入せず、像がひとつたりとも光を当てたことのないそこにおいて、魂の最内奥にして最高所の場において神は全世界を創造する」とエックハルトは言う。そこは、時間がつくられる場所であり、そこでは六千年前も千年後もある一つの活動力の中にある。「時間」とは何だろう。それは、可能性であり、記憶であり、意識であり、また法則でもある。つまり、時間はこれら別々のものの綜合なのであり、もともとそれらを互いに結び合わせているものなど無いのである。しかし、それらをすべて創造し、動かしている方がおられる。それゆえ、そこに時間という綜合が生じるのであり、すべてのものは、この連携を意識し、その内に生き活動しているのである。
 エックハルトは言う、「神はこの全世界をそっくりそのままこの今において創造する」と。「この今において」。つまり「この今」とは、この「関連」のことであり「聖なる連携」のことであり、「そこにある、あらゆる複合的な可能性」のことである。神は、それらを各瞬間において創造し、支配しておられるのであり、それを知っているのは、神と人間の魂だけなのである。あなたは、それを感じるだろうか。あなたの魂の最内奥におけるこの出来事を。あるいはそのために、何が必要なのだろうか。エックハルトは語る、「人がしっかりと眠りについていて、百年間も眠っているならば、その人は被造物についても時間についても像についても知ることはない。そしてそのときに、あなたの内で神が働くものをあなたは知ることができるのである」と。「百年間も眠る」?。そう、そのようにして、あなたという存在が死にきったとき、初めてあなたの心の目が開かれ、神の創造の業に目覚めるということが起こり得るのである。
 聖書は語る、「すべての事物の内で励みなさい」と。あなたは、この世界の、あなたが置かれている状況において、神を求め、神に仕え、神に委ね、神を愛さなければならないのである。それは具体的には、自分を愛するように隣人を愛せよということである。つまり、あなたの内にいる神は、またあなたの隣人の内にもおられるのである。そのようにして、あなたはそれらの事柄の内に、「今というこの一瞬」をつかまなければならない。そのためにこそあなたは、あなた自身とすべての被造物を捨て去ったのである。
 エックハルトは祈る、「わたしたちがこの完全性へと到るよう、神がわたしたちを助けてくださるように。アーメン」。

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