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2011/12/23

コミュニケーション・ノート

 母の容態が悪くなる一方のようで、それを見ているだけの私は、焦燥感に襲われ、主治医に電話で苦言を言った。彼女は、私の心中を察してくれて、なぐさめの言葉をくれた。それから数日して、母の病室の机に、一冊のノートが置かれるようになった。その表紙には、「コミュニケーション・ノート」とあった。中を見ると、母を介護してくれている言語訓練士や作業療法士、ワーカ、看護士の方々が交代で、母の近況を綴ってくれていた。私が知らない、母の病院での一面を知り、慰められた。母に、「どこか痛くない?」と聞くと、いつも「痛くない」と応える。「苦しくない?」と聞くと「苦しくない」と応える。「みんな親切?」と聞くと、「みんな良くやってくれるから、ありがたいよ。わたしも頑張ろうと思うよ」と応えた。
 昨日は、病院では、一足早いクリスマスのイベントがあったようだ。母の病室には、たぶん言語訓練士だと思うが、一緒に笑って写っている写真立てがクリスマス・プレゼントの袋から出したばかりのように置かれていた。そのとき、母がトイレに行きたいと言ったので、ベッド脇に置かれているポータブルトイレに座らせた。それだけの行動で、もう息が切れてしまう。母は、自分の容態について、どう思っているのだろうか。今は、もうベッドで寝ているのが精一杯のようだ。でも今日のコミュニケーション・ノートによれば、訪問して来た子供たちの歌を聞いて、「疲れたけど、楽しかった」と語ったという。
 母の枕元にいつも置いている盛り花も、すこし枯れてきたので、明日はまた新しいのに取り替えなければと思った。

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