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2008/10/22

イエスに対する判決

ヨハネの福音書(第19章12b節~16a節)

 ピラトは最後まで、できるならばイエスを釈放したいと思っていた。そして、いろいろと努力したのだが、結局ユダヤ人たちの「この男を釈放するなら、あなたは皇帝の友ではない」という脅迫に負け、イエスを十字架に付けるために彼らに引き渡した。
 ここに、計り知れない矛盾があるとブルトマンは言う。というのは、ピラトもユダヤ人も共にこの世に従っていながら、互いに分かれ争い、しかも共に神の子イエスを否定している。この世の思いは、空を打つ拳闘のようであり、意味のない闘争心の同士打ちでしかないのである。それは彼らが、真理という唯一の有に背いていることの報いなのである。ピラトの語った、「あなた方の王を私が十字架につけるのか」という言葉と、イエスの架けられた十字架の上部に掲示された「ユダヤ人の王」という罪状書が、これらの底知れない矛盾を赤裸々に物語るのである。

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