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2008/03/27

作用のメカニズム

説教48:魂の内にある火花について

 エックハルトは、この説教の中で、自ら不動なるもの同士が、どのようにして互いに作用し合うことができるかについて解き明かしている。この一見不可能に思えるようなことが実は可能であり、「この不動性によってすべての事物は動かされ、それ自身において知性的に生きるあらゆる命が受け取られる」と彼は言う。
 神と人の間には、絶対の相違があり、深い断絶がある。しかし、その断絶を越えて、神から人へと啓示が与えられ、恵みが降る。エックハルトが言及するのは、その神秘的な作用のメカニズムについてである。その根底には、「唯一の動かされない真理があり、すべてのものはそこから出で来たり、またそこへと帰り行く」という思想がある。しかしこれは、聖書の提示する真理でもある。アダムにおける失楽園、アブラハムの召命、エジプトでの隷属とモーセによる脱出、荒野の旅と約束の地への到達、キリストの降誕と受難、復活と召天、これらのすべてが、上記のことを指し示している。つまり、まずすべての創造者にして統治者なる父がおられ、我々はこの一人の父から出て来て、いまこの世界にいるのだが、やがて再び星輝く天の父の元に帰って行くのである。この流出と回帰からなる往復運動の目的は、この世界の論理では解き明かすことができない。それは、この世界では意味の分からない往復運動ではあるが、永遠の世界においては、神の偉大なる一つの御業なのである。それは、神の一人子を生むというただ一つの御業であり、それはまたこの世界においては、すべての被造物の内に働く天地創造と万物流転の力ともなる。その目的は、私たち一人一人が神の一人子とされ、万物を父から相続することにより達成される。
 この世界は、結果だけに着目する。時間を経て残るのは結果だけだからである。しかしもっと永い目で見れば、その結果もまた空しく、塵のようなものであることが分かる。しかし、永遠の世界においては、結果というものは存在せず、すべてが現在である。つまり、いまあなたが持っている力があなたのすべてである。そこでは、失われるものは何もないからである。そして、私たちがその永遠の世界(それは、私たちがまだ生きているときにすでに私たちにとって現実化し得るものであるが)において、万物を相続するとき、私たちは、質においても、能力においても、キリストに似たもの、すなわち神の一人子とされるのである。

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