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2008/01/08

我が子に託す夢

歴代誌上 第22章

 ダビデはその子ソロモンに、神のために壮大な神殿を築かせようと、予め大量の金、銀、青銅、鉄、石、木材等を準備した。神がダビデに「あなたが大きな戦争を繰り返し、多くの血を大地に流したからには、わたしの名のために神殿を築くことは許されない」と言われたからである。
 人は、その生涯で心に願うことのすべてを実現することはできない。そしてときに、自分にはできなかった夢をその子に託す。しかしそれには、それが神のみ心である必要がある。ダビデがその子ソロモンに神殿建設の夢を託したのは、神が彼の子ソロモンを選び、「この子がわたしの名のために神殿を築く」と言われたからである。そして、それはまた、ダビデからソロモンへの命令でもある。そして、ダビデはこの命令と共に、ソロモンを主の名により祝福して、「わたしの子よ、今こそ主が共にいてくださり、あなたについて告げられたとおり、あなたの神、主の神殿の建築を成しとげることができるように」と言ったのである。

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ダビデの人口調査

歴代誌上 第21章

 これは、不可解な事件ではある。サタンがイスラエルに対して立ち、イスラエルの人口を数えるようにダビデを誘った。ダビデは、まんまとその誘惑にのり、ヨアブに全イスラエルの人口調査を命じてしまったという。しかし、このことに対応するサムエル記の記事によると、神の怒りがイスラエルに対して燃え上がり、彼らを罰する口実を作るために、神がダビデを人口調査に誘われたとされているようだ。
 いずれにしても、ダビデが行った人口調査は、神の怒りを買い、その結果、7万人のイスラエル人が疫病に倒れた。そしてその原因は、どうもダビデの野心というよりも、そのころアブサロムの反逆以来乱れて来ていたイスラエルの情勢の方にあるように思えるのだ。もちろんダビデは王であるゆえに、その責任は重いということは言える。しかし結果として、神はダビデを直接罰することをされず、疫病で民を討たれたのであり、そのことはまた、ダビデにとっても非常に辛いことであった。
 それにしても、神が人を悪に誘われるというようなことがあるのだろうか。聖書を偏見なく読む限り、それは、ある意味ではあり得ると言えるし、またある意味ではあり得ないとも言える。ヤコブの手紙には、「神は、悪の誘惑を受けるような方ではなく、また、御自分でも人を誘惑したりなさらないからです」と書かれている。しかし一方で、神はサウルに悪霊を送られたことがあるようだし、悪魔がヨブを苦しめるのをも神は許された。この世界は、すべて神の支配下にあり、神の許しなしには、何事も起こらないことを信じるというなら、その人はまた、神が悪魔をも用いられるということを不承不承にも承認することを要求されているのではないだろうか。
 しかし、それにしても神は、なぜそのようなまぎらわしいことをされるのだろうか。それは、悪魔がなんのために存在を許されているかということに関係する。悪魔が存在を許されている唯一つの理由は、パウロが言っているように、私たちが神の国に入るには、多くの苦難を経なければならないからである。そして、私たちにこの苦難を与えるのが悪魔の役目なのである。そして、悪魔はその役目を終えると、火の池に投げ込まれるのである。

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