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2007/12/28

戦いの意味

歴代誌上 第20章

 『年が改まり、王たちが出陣する時期になった。』と記されている。この時代は、国と国の戦争が、まるで貿易のように行われていたのだろう。戦の勝利によりもたらされる富が、国を豊かにした。そして、戦に勝つことが誉れあることだった。これは一見、今日の価値観と非常に異なっているように見える。しかしよく現実を見ると、実はあまり変わっていないことが分かる。
 というのは、現代社会においても、強者と弱者、富者と貧者、賢者と愚者がいるし、これらそれぞれにおいて、前者は後者を虐げ、搾取し、思うままに振る舞っているのが一般なのだから。そればかりか、人々の心を支配しているのは、なんとかして人よりも金持ちになりたいとか、名門校に入りたいとか、出世したいとか、その類のことなのである。私たちは、それらを手に入れるために、直接人の命を奪うようなことはしない。しかし、経済競争が、結果として、周り回って人の命を奪うようなことがないと言えようか。
 この世界が平等を理想としているように見えるのは、実は擬慢であり、人の心にあるのは、生まれつき悪いことなのである。そして、私たちがそれらから解放されるためには、まず私たちの善悪の判断が変革されねばならない。私たちの判断は、アダムがエデンで善悪の木の実を食べたときから狂ってしまったのである。
 そして私は、死というものが存在しない永遠の世界に至っては、この「戦い」とか「略奪」とかの概念が、まったく異なってくると推測する。それは、まさにこの歴代誌に記されているような、「誉れ高きこと」へと再び回帰するのであり、それゆえ、主イエスに従い行こうとする現代の信仰の勇士たちにとって、歴代誌の記事は、燦然と輝きを放っているのである。

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