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2007/11/01

エリフの観点

ヨブ記 第32章

 ここで、エリフという若者が口を挟んだ。彼は、ヨブと3人の友たちの会話をずっと聞いていたが、自分の若さゆえに、それまで口出しをしなかったという。しかしエリフには、彼らの会話の結末が気に入らなかった。そしてエリフは、彼らに向かって怒った。エリフが怒ったのは、彼らの会話からは、何も結論が出て来なかったからである。
 神に関する人々の議論は、みなこのような結末になる。それは、人が「神とはなにか」、すなわち「神とはどういうお方か」ということを言い合っているからである。しかし人は、自分より高い存在を把握することはできない。そして、把握できない存在に対して、人は正確に語ることはできない。それは、せいぜい推測の域を出ないか、または無責任な断定になるのが関の山である。ヨブと3人の友たちは、このような中で議論していたため、結論を出すことができなかったのである。
 エリフは、若いが聡明な思考の持ち主であった。そして彼は、ヨブの3人の友たちとは少し違う論点からヨブに議論を仕掛けた。それは、「神とはどういうお方か」という観点ではなく、「人は神の前にどうあるべきか」という観点である。そして、これなら人が、自分より高い神について完全に把握しなくても議論することができ、またそこから結論も出せるのではないかとエリフは思ったのであった。

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