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2007/07/12

神の臨在

列王記上 第8章

 神殿と王宮を完成したソロモンは、イスラエルの長老、すべての部族長、イスラエル人諸家系の首長をエルサレムに集めた。ダビデの町シオンから主の契約の箱を担ぎ上るためであった。彼らの見守る中、祭司たちは契約の箱を担ぎ上り、ソロモンが建てた神殿の至聖所に置かれている2体のケルビムの翼の下に安置した。そして祭司たちが聖所を出ると、主の臨在の雲が至聖所と聖所だけでなく、神殿全体を満たしたため、祭司たちはそれ以上奉仕を続けることができなかった。
 イスラエルの神は、契約を重んじられるお方である。密雲が神殿を満たしたのは、契約の箱が担ぎ込まれることにより、神がかつてアブラハムと結ばれた契約、そしてそれを土台とし、モーセを通して民一人一人と結ばれた契約がそこに再び顕現し、それが今もまだ有効であることを神が示されたのであった。
 ソロモンは、振り向いてイスラエルの全会衆を祝福してから、主の祭壇の前に立ち、両手を天に伸ばして祈りを捧げた。それは、イスラエルの民一人一人のため、またイスラエル民族全体、またそこに寄留する異邦人、そして果ては全世界の民族のための壮大なとりなしの祈りであった。ああしかし、その祈りにはなんと多くの、これから犯されるであろう罪が想定されていたことだろう。それは、まるで預言のように、イスラエル民族の背信とバビロン捕囚を言い当てていた。
 しかしソロモンは、神から与えられていたその英知を持ってしても、二つのことを想定していなかった。まず、彼がとりなしたイスラエル王国が分裂してしまうような事態が起こること、そして何よりも、犯した罪の悔い改めのために祈るべき対象としての神殿自体が破壊されてしまうということである。そして、その最悪の事態は、歴史の中でやがて現実となるのである。

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