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2007/07/02

衰え

サムエル記下 第21章

 反逆者シェバが制圧され、指令官の対抗馬アマサが暗殺されて、イスラエルはなんとか元の平安を取り戻した。しかしダビデの統治における根本的な問題は、何も解決していなかった。そして、新たな問題が表面化してきた。それは、ギブオン人の人権に関するものである。彼らはずるく、再びイスラエルをあざむき、この復興期のどさくさに乗じて、自分たちの人権の確立をもくろんだのかもしれない。
 神は、そのようになおざりにされている統治に対して、怒りを発せられたのだろう。神は、以前のサウルの罪を思い出された。そのようにして、イスラエルに三年続きの飢饉が到来した。
 ダビデが神に託宣を求めると、神は答えられた。「ギブオン人を殺害し、血を流したサウルとその家に責任がある。」ダビデは、ギブオン人に言った。「あなたたちに何をしたらよいのだろう。どのように償えば主の斯業を祝福してもらえるだろうか。」これは、ギブオン人の思う壷であった。ダビデは、彼らと交渉し、サウルの家系にある7人を彼らに差し出すことで同意を得た。
 私は、どうしてもこのダビデが行ったことの意味が分からない。それしか道がなかったとは、どうしても思えない。返ってダビデには、彼らの訴えを退けることが求められていたのではないかと思う。彼らは、イスラエル人ではなく、目には目をというイスラエルの律法がすべて彼らに適用されるわけではないだろうから。しかしそれでは、ギブオン人との過去の契約はどうなるのかと言うと、それは、実は神との契約であるから、動物の犠牲を捧げることにより、神の赦しを求めることは可能だったと思う。しかしダビデは、ギブオン人の訴え通り、7人の子供を彼らに差し出し、殺させてしまった。それは公然と行われた悲惨なできごとであった。ダビデが行わせたこのことは、この後にもイスラエル人とギブオン人の間に、良くない感情を残したことだろう。それは、ダビデが権力で国を治めることを怠ったためである。しかし神は、このことによっても、彼らの願いを聞き入れ、飢饉を差し止められたが、神のダビデに対する不満は、その後も積み重ねられて行ったのだと思う。
 その後、ペリシテ人が再びイスラエルと戦ったとき、ダビデは家臣を率いて出陣したが、力の衰えを感じていたダビデは、危うくペリシテ人の前に倒れるところであった。しかし、勇士アビシャイが彼を救った。それから後、家来たちは、ダビデに戦場へ出ないように誓わせた。

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