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2007/06/28

確信

サムエル記下 第17章

 アヒトフェルは、その優れた頭脳で、疲れて力を失っているダビデの一行を急襲することを提案した。彼の提案は、アブサロムにもイスラエルの長老全員の目にも正しいものと映った。
 しかし、神に選ばれた王が部下に意見を求めるときは、提案を求めているのではない。ダビデはいつも、すでに自分の考えを持っていた。神が最高の戦略を常に彼に授けられたからである。そこでダビデが部下の意見を求める時は、彼と同じ志を持つ者を探すときなのである。ダビデは、そのような者しか自分の近くを共に歩ませることはなかった。
 しかし、アブサロムはフシャイを呼び寄せ、彼にも意見を述べさせた。そこでフシャイは、アヒトフェルの提案に対抗して、ダビデをかばうための提案をした。それは、巧みに恐怖を織りまぜて着色されていた。評価する力のない者に対しては、後出しの提案の方が良く見えるものだ。そのようにして、アヒトフェルの優れた提案が捨てられて、フシャイの提案が採用されてしまった。神がアブサロムに裁きを定められていたからであった。
 神から智恵を授けられた者には、一つの確信がある。それは、彼の提案は常に正しいという確信である。そこで、それが捨てられることは、必然的に災いを意味する。アヒトフェルは、このときアブサロムと自分に迫っている災いを感じ取っていた。彼は、自分の家に帰り、首を吊って死んだ。
 ダビデの一行がマナナイムに着いたころ、アブサロムと彼に従うイスラエルの兵は皆、共にヨルダンを渡った。アブサロムは、イスラエル中から急いで兵を集めて軍隊を結成したので、すべてが即席であり、軍の司令官さえいなかった。つわものであるヨアブやアビシャイは、ダビデについていたからである。彼らは、ダビデのスピリットを受け継いでいた。アブサロムは、とりあえず家系等を考慮しながら、イトラというイスラエル人の子アマサを軍の司令官に任命した。一方、ダビデとその兵士たちは、マナナイムに到着して一息つき、そこでダビデを慕う者たちから、食料や資材の供給を受けて、力を取り戻し始めていた。

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