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2007/05/13

サウル王

サムエル記上 第9章

 神は、ご自身の民の求めに応えられ、異邦人と同じように一人の王を与えられた。その人は、12部族でもっとも小さなベニヤミン族のキシュの子でサウルと言い、美しくもたくましい人だった。イスラエルの中に彼のような人はいなかった。
 神は、サウルの父キシュのろばを道に迷わせられた。父の命令でろばを探しに出た先で、サウルは神の人サムエルに会い、彼からイスラエルの王としての召命を受けることになる。神は、サムエルに前もってすべてを啓示しておられ、サムエルはその通りにサウルに対して行い、彼をイスラエルの王として取り扱った。すなわち、彼を会食の上座に着かせ、神からの預言の言葉を告げた。
 神は、サウルをイスラエルの王として立てようとされていた。彼の前には、イスラエルに王はいなかった。そして彼からイスラエル国家は王国となり、多くの王が出てイスラエルを裁くことになる。しかし、神は王にイスラエルのすべてを任されたのではなかった。サウルが立てられた後もサムエルの役目は継続した。すなわち、彼は王に仕えながらも、神にあっては王の上に君臨し、王を主の名によって祝福し、ときには王をやめさせることさえしたのである。その意味では、イスラエルは依然として預言者が権力を持っており、その上に神がおられるという構造に変わりはなかった。ペリシテ人がせめて来ても、イスラエルの預言者が王に戦略をさずけ、ときには自ら先頭にたって、イスラエルを敵から守った。王と預言者、それはサムエル記、列王記を支配している勝利と栄光のハーモニーであり、それはダビデにおいて、さらに完全にはイエス・キリストにおいてみごとに調和しているのである。

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