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2007/05/28

戦術

サムエル記上 第23章

 サウルを避けて逃げ回っていたダビデは、ペリシテ人がケイラを略奪していることを知り、主に伺いを立てた。主は「行け、ペリシテ人を打ってケイラを救え」と言われた。ダビデの兵たちは、ケイラへ行ってサウルに捕まることを恐れたが、ダビデは兵を率いて主の命令通り進撃し、ペリシテ人の手からケイラを救った。
 サウルは、ダビデがケイラでペリシテ人と戦ったことを聞きつけて、そこへ駆けつけようとしたが、ダビデはすでにそこから避難したとの情報を得た。苦悩するサウルの元へジフの人々がやってきて、ダビデの居場所を報告し、ダビデの捕獲に協力する申し出をした。サウルは喜び、彼らを祝福し、更なる調査と協力を依頼した。サウルの戦略は、段々に効を奏してきたように見えた。彼は、武力、権力、組織力でダビデを追い詰めていった。これは、この世界の戦術である。そしてそれは、時として非常な効果を発揮する。その前には、信仰も役に立たないかのように見えることがある。
 一方ダビデの方は、祭司アビアタルが携えていたエポデにより、すべてを神に尋ねる戦術であった。それはこの世の戦術ではなく、信仰の戦術である。それは、時としてなにか頼りなく、いつも成功するとは限らないように見える。ダビデが主に「ケイラの有力者たちは、サウルの手にわたしを引き渡すでしょうか」と問うと、主は「引き渡す」と答えられた。そこでダビデたちは、ケイラを去り、あちこちをさまよった。そんなとき、ダビデの元へヨナタンが来てこう告げたのだ、「恐れることはない。父サウルの手があなたに及ぶことはない。イスラエルの王となるのはあなただ。わたしはあなたの次に立つものとなるだろう。父サウルも、そうなることを知っている。」ヨナタンの信仰と献身の思いを聞き、ダビデはどんなにか慰められただろう。
 現代を生きる私たちは、このサウルの戦略とダビデの戦略のどちらを取るだろうか。一見確実そうに見えるサウルのこの世の戦略に対して、ダビデの信仰の戦略は、すべてを神により頼んでいる分、どこか頼りなく思えるかもしれない。しかしダビデは、神にすべてを任せた。私たち信仰者もこのダビデの戦略を学び、それを実践する勇気を持つ必要がある。神は、ヨナタンのような協力者、励ます者を必ず送ってくださる。
 あるとき、ダビデとその兵は砂漠の南方、アラバのマオンの荒れ野にいた。サウルの追跡を察知したダビデたちは、岩場に入りながら必死でサウルの追跡を逃れようとしたが、次第に追いつめられて行った。そのとき、使者がサウルのもとに来て、ペリシテ人が国に侵入したことを報告した。サウルは、ダビデを追うことをやめて、ペリシテ人の方に向かった。

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