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2007/05/08

神の箱

サムエル記上 第5章

 ペリシテ人は、神の箱をイスラエルの陣営から奪い、アシュドドという町へ運んで行き、自分たちの神の神殿に安置した。
 彼らは、何と不用意だったことだろう。事もあろうに、2つの異なった神を隣り合わせに置くとは。しかも一方は、大宇宙を創造された全能の神だったのだから。案の定、主の怒りに触れ、彼らの神ダゴンはひどい目にあわされてしまった。しかし、主はダゴンにさえ哀れみをかけておられるように見える。というのは、最初の夜は、ダゴンは仰向けに倒れただけだった。それでもまたペリシテ人たちがそれを起こしておいたため、次の夜には、頭と両手が切り離されてしまった。それでも木っ端微塵にされることはなかった。ダゴンさえ、主の哀れみにより、存続を許されたのだった。
 そのように、この世界に存在するすべての悪の力、悪霊も悪魔も妖怪たちも、すべて神の哀れみにより、存続を許されているのである。そうでなければ、彼らは一瞬のうちに滅び去るに違いない。それでは、それらは何のために存続を許されているのだろうか。それは、たぶん私たちが神からこの世界を相続するためには、戦って勝ち取るということがどうしても必要だからだと思う。戦い、それ以外に相続する道はないのだと思う。旧約聖書に書かれているすべてのことが、それを教えているように思う。そして、イエス・キリストも言われた、「天国は、激しく襲われている」と。
 サムエル記は、戦いの物語である。それは、決して古い野蛮な時代の遺物ではない。それは、まさに現代を生きる私たちに必要なものなのだ。そして、永遠の世界への途上にある私たちにとっても必要なものだ。この意味が分からない者に、天国のことは決して分からないと思う。なぜなら、神の国は、戦いにおいて現在となるのであり、そのときあなたは、現代においてダビデその人となり、彼の勝利と祝福を自分の人生に雄々しく獲得する者となるのだから。

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イスラエルの栄光

サムエル記上 第4章

 その後イスラエルは、ペリシテに向かって出陣した。その日イスラエル軍はペリシテ軍にやぶれ、多くの戦死者が出た。イスラエルはこの敗戦を、「なぜ主は今日、我々がペリシテ軍によって打ち負かされるままにされたのか」と言っていぶかったが、祈って神に聞くことをしなかった。そして彼らは、「主の契約の箱をシロから我々のもとに運んで来よう」と言った。
 この倒錯した考えは、どこから生まれてきたのか。それは、エリの息子ホフニとピネハスが祭司として神を軽んじていたので、民もそのようにふるまい、全能の神を自分たちの武器にまで格下げしてしまったのである。彼らは個人々々としては、ホフニとピネハスに仕えていたが、集団としては、祭司である彼らを圧倒することができた。そして、いまの窮境を何とかしろと迫ったのだろう。ホフニとピネハスは、ついに神の箱を担ぎ出すという狂気を演じざるを得なくなった。彼らだけが神の箱の取り扱い方を知っていたからである。
 それにしても、聖い全能の神がどうして、ご自身へのこのような冒涜をお許しになったのだろうか。おそらく神の栄光は、このときすでにイスラエルを離れていたのだろう。しかし彼らは、それを知らなかった。彼らが神を軽んじていたので、彼らの目が栄光に対して覆われていたのであった。神は今度の戦いで、エリに通告したように、彼の二人の息子を戦死させようとしておられたのであった。神の箱はそのようにして戦場に到着し、イスラエルの全軍は大歓声を上げた。しかし、神の栄光はすでにイスラエルを去っていたのであり、彼らはそれに気づかなかったのである。その日の戦況はさらに最悪なものとなり、イスラエル軍に3万人もの戦死者がでた。エリの息子ホフニといピネハスは戦死し、神の箱はペリシテ軍に奪われてしまった。民はこのときになってやっと悟ったのだった。神の栄光がイスラエルを去ったことを。
 まして今日に至っては、神の箱がどこへ行ってしまったのか、この地上のだれも知らない。しかし、神は主イエス・キリストと共に、私たちの心の中に住んでおられる。云わば、神の箱は私たちの心の中にあるのだ。そこで私たちは、主の栄光が私たちの心から去らないように注意しなければならない。もし私たちが毎日の生活において、エリの息子ホフニとピネハスのように振舞うなら、いやそこまでいかなくても、その時代のイスラエルの会衆のように振舞っているなら、神の栄光が私たちの心から去ってしまっても、私たちはそれに気づかないでいるかもしれない。いや、あるいは今がすでにそのような状態なのかもしれない。もしあなたに今日、神の言葉が臨むことが稀であるのなら。

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