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2004/10/28

すべては、あなたのために

 最近、家内と共に結婚20周年の旅行をすることができた。なんという幸せ者だろう、私たちは。力ナダのP.E.I.という島への10日間の旅だったが、とてもすばらしい景色であった。車を借りて、あちこち回って、すばらしい自然を満喫したり、おいしい海産物等をたくさん食することができた。
 島の中のBBという種類の宿で、妻と私は一人の女性に出会った。彼女は、この一ケ月ほどの旅行のために仕事を一時やめたという。自分探しの旅であろうか、費用を節約して列車でアメリカ大陸を横断して来たと言った。ここでは、自転車で移動しているとのことだった。私たちは、車に同乗することを勧め、一日だけ共に観光する機会を持った。行動範囲が広がり、仲間も出来たこともあり、彼女はとても善んでくれた。
 その日も、いろいろな場所に行ってみた。この島は、全体が赤土であり、豊富な緑とのコントラストがすばらしい。妻が車の窓から、遠くにとても美しい場所を見つけて、「あそこへ行ってみたい。」と言った。おかかえ運転手の私は、言われた方向へ車を走らせた。そこには、美しい赤い坂道とすばらしい木々、そして雄大な草原が広がっていた。私たちは、思わず車を降りて歩きはじめた。風に吹かれ、草を踏み締めて歩いているうちに、聖霊が私の心に語られたように思った。「彼女にこう言いなさい。」私は彼女に、「〇〇さん。ここの景色は、なんて美しいのでしょう。このすべてがあなただけのものだと言ったら信じますか。」愛の告白のような言葉がロから出て来て自分でもびっくりした。最愛の妻がすぐ近くにいるところで、変だなあと思いながら語っているのであった。彼女は、私の語調から察してくれたようであり、変な誤解をしないでくれたようだったが、「そんなことを言ってくれた人はこれまでにいなかった。」と言った。そして、ちょっと嬉しそうに、改めて景色を見回していた。私は、言ってしまったことに自分でも当惑し、続けて「これらは、僕だけのものでもあるんですよ。」と言った。そして、心の中で神様に助けを求めるように尋ねた。「神様、どういうことですか。このすばらしい自然が彼女だけのものであり、そして、同時に私だけのものでもあるなんて。それから彼女にちょっとだけ、この世界を創られた神様のことを話した。そして、後は妻にバトンタッチして、車の中に引き上げた。ニ人は、景色を見ながら話し込んでいて、なかなか戻ってこなかった。
 次の日、彼女と分かれて、また妻とニ人だけの旅を続けた。この島にも国立公園があるというので行ってみた。車を降りてから、自然の中をずいぶんと歩き、林を抜け、急に目の前が開けると、そこには、生まれて初めて見るような、不思議な美しい世界が広がっていた。水の上に渡された長い浮き橋のような道を渡っているとき、急に神様にこう言われたように感じた。「これらすべては、あなただけのものだ。私は、あなたが今日ここに来てこれを見て善ぶために、まさにそのためにこれらを創造しておいたのだ。あなたはこれを信じるか。」私は、「はい、信じます。」と申し上げた。そのとき、また神様との会話が始まった。「神様、本当にそうです。この景色を見ている人は、私の他にもここにたくさんいます。しかし、今この私のいる場所、目線からこの景色を眺められる人は、私以外にいません。だから、この景色は、あなたが私だけのためにとっておかれたものです。」私は、神様が今語られたことを妻に話した。そして、あの草原であの女性に語ったことを思い出した。「あれで良かったのかもしれない。」と思った。この世界は、もしかしたらそういう構造をしているのかもしれない。この世界の全てのものは、私だけのために存在し、そして同時にすべての人にとっても、ただその人だけのために存在するのだ。もしこのことが彼女に理解できたら、そのとききっと彼女の旅は終わるに違いないと思った。
 私たちクリスチャンは、救われたばかりのときにこのことと似た体験をする。イエス様は自分を愛し、永遠の命を与えるために、自分のために十字架に掛かって下さったことを理解する。そして、一生涯イエス様に従って行こうと決心する。しかし、教会生活をしていくうちに、そこに自分と同じような人々がいるのを発見する。「イエスさまは、この人のためにも死んでくださったのだ。」と思う。また、「この人は私より、こんなに良いところがある。イエスさまは、この人のためにも死んでくださったのだ。そして、あの人のためにも・・・・・。」そして、何だか自分がイエスさまにとって、その他大勢の中の一人のような気になってくる。そして、教会生活がだんだん怠惰なものに思えてくる。そんな経験はないだろうか。しかし、本当はそんなはずはないのだ。いや、あってはならないのだ。イエスさまは、昨日も今日も、いつまでも変わらないお方だ。そして、いつまでも私のすべてであり、王の王であり、私を最高に愛していてくださるお方なのだ。そして、聖書に書いてある通り、神様は、その愛する一人子であるイエスさまを私に下さったのだから、この全世界をくださらなかったはずがあるだろうか。
あのP.E.Iのすばらしい自然を今思い出しながら、このことを思っている。

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